知的生産 本質追求 実用書

イシュー

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

この著書には、主にビジネスまたは研究での取り組むべき核心的な問題や課題の発見から取り組み方をご自身のマッキンゼーアンドカンパニーコンサルト会社での経験やその他さまざまな実務経験を経てまた人間のコントロール器官に関する学問の脳神経科学の見解をまじえて紹介している。実践的な内容であり、理にかなっている説明と脳神経科学の見地を交えている点をみて実用的な本であるなと思いました。取り組みの時間を有効に効率よくそして万人が印象的な問いや解を理解し納得できる、著者の述べているイシュー度と解度ができる限り高い位になれるように、総合価値をあげられるようになれるか。つまり効率よく必要性が最も高いまた受け手の評価を得られるような結果を出すことが重要であるんだろうと思いました。プロフェッショナルの概要にはこの説のほかにふさわしいものはないではないんだろうかとも思えます。始めの章で問いそのものが核心的な事物であるのかを見極める手法を述べている。意味のある必要性が高い課題を設定した上で解のある結果がでた場合、その取り組みの価値がとても高くなるのは確かである。設定は難しいが何かしらの具体的な例や目的に関連する仮説をたてることで、何かしらの解へのきっかけをつくることができ情報収集や深い考察も可能であろう。あるレポートを作成するさいに想像と既存の情報をもとにある例を作りそこから今まできずかなかった事物にふれる事ができたことがあったが、おそらく仮定をたてることできずけたのかもしれません。イシューの設定を見極めるには初歩的な基礎知識はたしかに必要であると思います。素の情報を自分で得ることまた専門的な知見を有する人からの情報も役立ちことはその通りでしょう。ですが情報を得ることが多くなり自分で対象の事物に対する思考する力、意識が薄れてきてしまうというのは自分においても思い当たる節があります。2次的な情報をもとにそのまま物事を決めつけてしまうことがあると思うからです。とある認知神経学者が(人は脳だけで多くの酸素やエネルギーを消費することから普段から脳をあまり使わなくても、考えなくても生きられるようになっている。なので出来上がった情報をもとに行動するほうが楽である。)というようなことを言っていた。脳の機能面でも以上の原因を証明でき、思考する意識が薄れてきてしまうというのはそのとおりなのだろう。核心的問いを導き出す方法が紹介されていたものは実用的であると思いました、が実践していくにも難しそうだと感じました。

 

イシューを根本として伝えたいことや目的を受けてに理解し納得してもらうためのアプローチの仕方や細く奥深い手法がこんなにあることに驚きとても参考になると思いました。イシューを基本として伝えたいこと理解してもらうためにイシューの説得力を上げるそのために、イシューを分解しそれぞれに分析等の検証結果を明示する。そのような肉付けを行い相手に伝わりやすいように流れをつくるというような構成作業はかなりの洞察力、思考力を要する難しいことであると感じました。小分けのイシューや分析には想像があるのとないのとでは思考と試行の際にまた結果に影響をあたえるとおもいました。分析の方法や分析データの活用法も実用的に述べられていることは為になる、また新たなことを知ることができました。まとめの際にイシュー、目的を軸として伝える方に意識を持っていき常識や一つのことに固執しない多角的な視点で見直すそして無駄をはぶき、あきらめる勇気をもちこれまで作り上げてきたものを他者も交えて客観的に確認するというのは重要でありそこで見えてくることもあるというのはなんとなくその通りだとおもいました。

この著書で紹介されていることを理解し意識または実践していくことで、これからの人生において重要なことから些細なことまで現に解を求められる必要性のある自問の発見と解決することが可能であろう自答に対応する能力に変化が起こるのではないかと思います。