脱プラスティック?

脱プラスチック活動の推進は困難であり、プラスチック製品が世の中に誕生してから約60年ほどがたっている。現代社会において私たちはどれほどのプラスチック製品を使用してきたか細かく把握するのは難しい。プラスチック製品は人類の技術革新のなかで出て来た日常生活や社会活動に必要不可欠な資源であり道具でもあるからです。

 現状のプラスチックと汎用

 <有限資源の原油から精製過程の一つであるナフサから石油化学基礎製品が作られる。その中には、低密度ポリエチレン(タッパ、包装ラップ、飲料パック、ブラシ等) 高密度ポリエチレン(ビニール袋、自動車のタンク、スキーの板、等) ポリプロビレン(注射器食品の容器包装袋等)ポリスチレン(プラモデルなどの玩具、トレー、家電の外装等)その他、(電子ケーブル、排水管、ペットボトル、衣服(作業服や消防服など)、精密電子機器等、)出典:プラスチック循環利用協会>    

などなど世の中には膨大な数のプラスチック製品が存在する。プラスチックは様々な特徴を持っているということがプラスチックが現代社会で幅広く投与される要因だと言える。例としてまず柔らかいものから硬いもの、計量的、絶縁性、耐水、防カビ、防蝕、耐熱、透明性、耐衝撃性、耐久性、耐寒など。大体が自然資源から摘出される金属類や紙類、木材、石材、粘土、砂、などの資源と比べて生産者や使用者の仕様特性や用途目的を満たせる汎用度が高い対象物もあることからプラスチック製品をあらゆる生活場面でよく目にすることがある。

 現在存在する資源で、柔軟かつ汎用が高いプラスチックに代わる資源は見当たらない。

 プラスチックの社会的話題や問題

 プラスチックゴミによる海洋汚染が指摘されている、確かに海岸線を歩いていると他国言語が印字されているビニールやボトルなどを目にすることがある。(参考:2015 Feb Science)海岸から50km以内に居住している人によって、不適切処理されたプラスチックゴミの推計には、中国132~353、インドネシア48~129、フィリピン28~73…..日本2~6万t/年とあり、やや発展途上国からの海洋流失量が多い事がわかる。2015年あたりから連合国が先頭になって海洋・海洋資源保全との名の下でプラスチック等の廃棄物減少への取り組みや規制を行っている。

プラスチックゴミを日本では焼却して熱回収したり、リサイクル精製をしている。化学式上において焼却のさいにダイオキシンなどの有毒ガスは塩化類を含む以外、出ないことがわかる。(Plastic Waste Management Institute )

  国内外の企業がリサイクルへの取り組み、天然由来プラスチックの取り扱いや生分解性プラスチックの投与など(三菱総合研究所)を行っており。社会的責任を考慮したプラスチックの有効利用をしていこうと言う企業も出て来ている。

マイクロプラスティックに関する研究も行っている東京農工大学の高田秀重教授は、プラスティックに濃縮された汚染物質の量が少なければ、相対的に問題はないともしている。(参考:高田秀重 東京農工大学 マイクロプラスチックって何だ?)

サイズによってのプラスチックは排便としても出ていってしまう、有害化学物質はついているとして、量は少なければ、問題にならない量だろう。海洋におけるゴミは増えていることもあり。量によっても今後も深刻な問題(健康被害や生態系への可能性)があるのであろうとも思われる。

 

  今や私たちの一般的な日常生活を見渡せばプラスチックなくては成り立たない社会であり、また企業にとっても家計においても現代社会の発展に大きく関わっていることから、プラスチックの利用価値は大きいのである。脱プラスチック活動は難しい。現状、してきされている人体影響や処分に関すること、また有効資源であるなどの諸問題については利用者や使用者のリテラシー向上を促進することでプラスチック・製品の有効活用を促すことができるのではと思います。人工物ということで、さらなる改良や改善を続けていくことも可能であろう。